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公演情報
performance information

彩の国さいたま芸術劇場

音楽

アンドラーシュ・シフ         ピアノ・リサイタル

アンドラーシュ・シフ         ピアノ・リサイタル

世界各地で尊敬の念を集めるアンドラーシュ・シフが彩の国初登場!!


2017年3月25日(土) 開演15:00
本公演には休憩がございません。
※開演に遅れますと、ご購入のお席にご案内できない場合がございますので、予めご了承ください。

一般発売

2016年10月8日(土)

メンバーズ発売

2016年10月1日(土)

予定枚数終了

晩年の作を通して、作曲家たちの生のエッセンスを聴く

中村孝義(大阪音楽大学名誉教授・音楽学、音楽評論)
 
処女作というものは、往々にしてその作者(作曲家)の本質的なものを、原初的な形であれ明らかにしていることが少なくない。「三つ子の魂百までも」とはよく言ったもので、確かに人間の一生は、少し極端化していえば、その出発点でほぼ決まってしまっているのである。それに対して、その生も終わり近くになってものされた晩年の作や遺作にはどのような意味があるのだろう。人間というものは、重篤な病に冒され、死期が完全に認識できる場合を除いて、自分がいつ生を終えるかは基本的には分からない。その意味では、最後の作品といえども、それがその作者の遺書的なもの、あるいは最終結論などということは、簡単にはいえない。
 
ただ不思議なことだが、どの作曲家においても、晩年の作品には、どこかただならぬ雰囲気が漂っていることが少なくない。もちろんそれは、ある人は諦念であったり、あるいは悟りであったり、はたまた生への執着であったりと、作曲家によって様々に異なりはするが、何かその人にとって決定的なものが如実に現れてくる。我々はそうしたものに接したとき、自ずとその作曲家が生きてきた生全体が凝縮されたものを聴いた思いにとらわれる。作曲家がそれを必ずしも意識して作曲したのではないにしても、聴き手には、そこに作曲家がどのように人生を送ってきたかのエッセンスを感じてしまうのだ。その意味で作曲家の晩年の諸作を聴くのは、やはり特別な経験といわねばならない。
 
今回、今や円熟のまっただ中にあり、一期一会の深い音楽を奏で続けるシフが用意したプログラムは、神奈川県立音楽堂と彩の国さいたま芸術劇場の両館で、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのピアノのための最後の作品と、最後から二つ目の作品を2日にわたって聴こうというもの。我々はこの2日にわたる演奏会を通じて、果たして作曲家のどのような人生最終盤のメッセージを、またシフのそれに賭ける思いを聴き取ることになるのだろう。この2日が他に類をみない特別な経験をする日になることはおそらく間違いないだろう。音楽を通じて、何か特別な経験をしたいと望んでいる人は、この機会を逃してはならない。きっと多くの示唆や福音が待ち受けていることだろう。

 

◆神奈川県立音楽堂公演の詳細はこちら
※このサイトから離れます。

公演インフォメーション

日時

2017年3月25日(土) 開演15:00
本公演には休憩がございません。予めご了承ください

会場

彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

曲目

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17(16)番 変ロ長調 KV 570
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
ハイドン:ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob. XVI:51
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D 959

 

【アンコール】
シューベルト:3つのピアノ曲 D 946 より 第1曲
J. S. バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV 772
J. S. バッハ:インヴェンション 第8番 ヘ長調 BWV 779
ベートーヴェン:6つのバガテル 作品126 より 第6曲
シューベルト:3つのピアノ曲 D 946 より 第3曲
J. S. バッハ:パルティータ 第4番 BWV 828 より サラバンド
バルトーク:民謡の旋律による3つのロンド より 第1曲

主催

公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

託児サービス

本公演への未就学児の入場はご遠慮いただいております。
(2歳以上の未就学児に対して託児のご予約を承ります)
 
【お申し込み先】
株式会社コマーム
048-256-1666(土・日・祝を除く9:00~18:00)
※お子さま1人につき1,000円の負担金をいただきます。
※公演1週間前までにお申し込みください。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

チケットインフォメーション

予定枚数終了

料金
(税込)

発売日

【一般】2016年10月8日(土)
【メンバーズ】2016年10月1日(土)

プロフィール
PROFILE

アンドラーシュ・シフ (ピアノ)/András Schiff

profile

1953年、ハンガリーのブダペスト生まれ。5歳からエリザベス・ヴァダスの下でピアノを始め、その後フランツ・リスト音楽院でパール・カドシャ、ジェルジ・クルターク、フェレンツ・ラードシュらに学び、さらにロンドンでジョージ・マルコムに師事した。
シフの活動の大半はJ. S. バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、バルトークなどの主要な鍵盤作品によるリサイタルや全曲演奏会である。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲によるリサイタルは2004年から行っており、今では20都市にのぼる。チューリヒ・トーンハレで行われた同プログラムはライヴ・レコーディングされている。
最新盤は、ECMレーベルから2015年4月にリリースされたシューベルトの後期ピアノ作品集。このディスクは、シフが所蔵する1820年ウィーン製のフランツ・ブロードマンのフォルテピアノを弾いて録音したもので、ICMA賞(国際クラシック音楽賞)の独奏器楽部門においてレコーディング・オブ・ザ・イヤーを受賞した。シフが同賞を授与されたのは、2012年リリースのアルバム『シューマン:精霊の主題による変奏曲』(ECM)以来、二度目となる。
世界の一流オーケストラや指揮者の大多数と共演してきたが、近年はピアノを弾きながら自らオーケストラを指揮する弾き振りの活動に力点を置いている。1999年には自身の室内楽オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカを創設、メンバーには国際的なソリストや室内楽奏者、友人たちが加わっている。このほかに毎年ヨーロッパ室内管弦楽団も弾き振りしている。
幼少の頃から室内楽に親しみ、1989年から1998年まで、ザルツブルク近郊の、国際的にも評価の高いモントゼー音楽週間の芸術監督を務めた。また1995年にハインツ・ホリガーとともに、スイスのカルタウス・イッティンゲンでイッティンガー聖霊降臨祭音楽祭を創設。1998年にも「パラディオへのオマージュ」と名づけた同様のシリーズをヴィチェンツァのテアトロ・オリンピコでスタートさせた。
受賞歴も数多い。2006年、ベートーヴェン作品の演奏における業績を称えられ、ボンのベートーヴェン・ハウスの名誉会員に選ばれた。2008年にはウィグモア・ホールでの30年にわたる音楽活動が評価され、ウィグモア・ホール・メダルを贈られた。2009年、オックスフォード大学のベリオール・カレッジの特別研究員に選出されている。2011年、ツヴィッカウ市よりシューマン賞を受賞。2012年、国際モーツァルテウム財団よりゴールデン・モーツァルト・メダルを授与され、プール・ル・メリット勲章ならびにドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字星章を受章。同年、ウィーン・コンツェルトハウスの名誉会員にも選ばれた。2013年12月、ロイヤル・フィルハーモニック協会よりゴールド・メダルを贈られた。2014年7月にはリーズ大学より名誉音楽博士号を授与されている。
2011年の春、シフは近年のハンガリー政府のメディア法に反対を表明して注目を集め、ハンガリーのナショナリストたちから相次いで攻撃を受けたことから、今後、祖国では演奏を行わないと表明している。
2014年6月、エリザベス女王の公式誕生日を記念する叙勲名簿の発表に際し、英国よりナイト爵位を授与された。

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「埼玉アーツシアター通信」No.67

P.16-17 アンドラ―シュ・シフ バランスとこだわりの極み 文◎後藤菜穂子(音楽ライター)
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