春陽狂言 万作・萬斎の世界

人間国宝・野村万作と現代劇や映画など多彩に活躍する野村萬斎が率いる『万作の会』による狂言公演
同時開催の「狂言講座」とあわせてお楽しみください!

 

2024年3月23日(土) 15:00開演

チケットインフォメーション

一般発売

2023年12月16日(土)

メンバーズ発売

2023年12月9日(土)

当日券あり

チケットの購入方法

 

■番組 


解説 内藤 連

 

狂言 蚊相撲(かずもう)

出演 大名-野村萬斎、太郎冠者中村修一、蚊の精-野村裕基、後見-内藤 連

●あらすじと見どころ
大名が新しい召使を抱えようと、太郎冠者に探しに行かせる。そこへ、都に上り人の血を吸うため、人間の姿になった江州守山の蚊の精が通りかかり、正体に気づかない太郎冠者は蚊の精を連れ帰る。新しい召使は相撲が得意と聞き、喜んだ大名は早速取らせて見たいと思うが、相手がいないのでやむなく自身で相手をすると、蚊に刺されて目を回してしまう。蚊の正体に気づいた大名は、勝つためにあるものを持ち出すのだが…。

人間である大名と蚊の精が相撲をとるという、何とも奇想天外な作品です。大らかな大名と、蚊の特徴がデフォルメされた蚊の精の動きにご注目ください。

 

狂言 木六駄(きろくだ)

出演 太郎冠者-野村万作、主-飯田 豪 、茶屋-深田博治、伯父石田幸雄、後見-高野和憲

●あらすじと見どころ
主人は、山ひとつ向うの都に住む伯父へのお歳暮として、炭を六駄と木を六駄、それに上等の樽酒を届けるよう太郎冠者に命ずる。雪の降る山中、荷を積んだ十二頭の牛を追い、ようやく峠の茶屋にたどり着いた太郎冠者は酒を所望するが、あいにく茶屋が切らしていたので、届けるはずの樽酒に手をつけ、茶屋と酌み交わすうちに全部飲み干してしまう。更に酔った勢いで木六駄まで茶屋にやってしまい、太郎冠者は残りの炭六駄をのせた牛を引いて伯父のもとへ行くのだが…。

降りしきる雪の中、蓑笠をつけ、一本の竹竿だけで十二頭の牛を追う太郎冠者の演技が見どころです。また、酒宴の際に酔態で舞う「鶉舞(うずらまい)」など、狂言として重厚な構成の中に庶民の生活感情が豊かに描かれた秀作です。

公演インフォメーション

日時

2024年3月23日(土) 開演15:00/開場14:30(予定)

開演前に狂言講座を開催します!
   開講13:00/開場12:30(予定)
 出演:高野和憲、深田博治、内藤 連
 ※本公演のチケットをお持ちの方はご参加いただけます。
 ※狂言講座は自由席です。
 ※講座終了後、公演準備のため一旦客席よりご退場いただきます。
〔*講座は14:00頃終了予定です〕

 

会場

埼玉会館 大ホール

演目

解説、狂言『蚊相撲』、狂言『木六駄』

出演

野村万作、野村萬斎、野村裕基、石田幸雄、深田博治、高野和憲、中村修一、内藤 連、飯田 豪

主催

公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

託児サービス

0歳6か月以上の未就学児に対して託児のご予約を承ります。
(本公演への未就学児の入場はご遠慮いただいております)

【託児お申し込み先】
株式会社明日香
〔電話申込〕0120-165-115(土・日・祝を除く10:00~17:00)
〔Web申込〕https://ws.formzu.net/dist/S8221706/

※お子さま1人につき2,000円の負担金をいただきます。
※公演1週間前までにお申し込みください。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

チケットインフォメーション

当日券あり

料金
(税込)

【全席指定】

※メンバーズは、SAFオンラインチケット、SAFチケットセンター、窓口販売のみ取り扱い。
※U-25(B席)は公演時25歳以下の方対象/ご入場時、身分証明書をご提示ください。

発売日

【一般】2023年12月16日(土)
【メンバーズ】2023年12月9日(土)

 

プロフィール

profile

野村万作(のむら・まんさく)

1931年生。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。2023年文化勲章受章。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞したほか、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、松尾芸能賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、朝日賞、旭日小綬章等多数の受賞歴を持つ。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦―山月記・名人伝―』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。近年では、「楢山節考」の再演に取り組み、大きな成果をあげている。『狂言を生きる』(朝日出版社)を刊行した。

profile

野村萬斎(のむら・まんさい)

1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定保持者。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦―山月記・名人伝―』『国盗人』『子午線の祀り』能狂言『鬼滅の刃』『ハムレット』など古典の技法を駆使した作品の演出など幅広く活躍。各分野で非凡さを発揮し、狂言の認知度向上に大きく貢献。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、毎日芸術賞千田是也賞、読売演劇大賞最優秀作品賞、観世寿夫記念法政大学能楽賞、松尾芸能賞大賞等を受賞。2020年3月まで20年間世田谷パブリックシアター芸術監督を務めた。東京藝術大学客員教授。石川県立音楽堂邦楽監督。公益社団法人全国公立文化施設協会会長。

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